私たちは、人生の大きな選択において、どのように選択すべきか事前に時間や労力をかけてリスクや適合性を確認すること(インプット)に対して、その結果として得られる後悔の回避・ミスマッチの防止(アウトカム)のリターンは、実際にはきわめて大きい。しかし、それが軽視・過小評価されているのは、ROI(投資対効果)思考の欠如が一因です。


ROIとは何か?

ROI(Return on Investment)=投資収益率

ROI=(得られた成果(リターン)− 投資コスト)/投資コスト

失敗回避のROI=(得られた成果(リターン)×*投資が結果を出す確率− 投資コスト)/投資コスト

*投資をすれば成果が確実に得られるわけでないため

この概念を結婚や進学などの選択に応用するには、「成果=後悔・損失の回避や満足度の向上」「投資=選択前にかけた確認・準備のコスト」と捉えることができます。


結婚・進学などにおける「選択前の投資」のROIモデル

● 投資(分母):

仮に100時間の調査・検討をしたと仮定

● リターン(分子):

仮に離婚の社会的コストが一人あたり300万円〜600万円(手続き・引越・養育費・公的支援含む)

進学ミスのやり直しコストも、年収ダウン+再教育費を含めて数百万円規模