■ 具体例:コロナショック──一生に一度の買い場を掴めるか?

🧭 分岐点の概要

2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の株式市場が歴史的な暴落に見舞われました。

日経平均は2月末の23,386円から、わずか3週間で16,358円まで下落(約30%減)、米国ではダウ平均が29,568ドルから18,591ドルへと急落。

多くの人が「もう終わりだ」と感じるなか、3つの選択肢がありました:

このエピソードでは、「暴落初期で冷静にキャッシュを用意し、底値で買い増し」を選んだことで、大きな果実を得ることができました。

🧩 この分岐点から学べること

暴落時は市場全体が不安に包まれますが、実は最も資産を築きやすいタイミングでもあります。

ただしそれは、準備(資金や知識)勇気(感情に打ち勝つ力)があってこそつかめる。

過去50年を振り返ると、1973年のオイルショック、1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、そして2020年のコロナショックなど、大規模な下落は数年〜十数年ごとに必ず起きています。

そのたびに「終わった」と騒がれますが、実際には大きな財産を築いた人々が存在します。

この分岐点の成功は、「過去の危機に学び、常に一定のキャッシュポジションを確保していた」ことが土台になっています。

感情に流されず、冷静に「企業の価値」を見る力は、一朝一夕で身につくものではありません。