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私たちの人生は、日々のささやかな選択の積み重ねです。

でも、その一つひとつがどんな意味を持ち、どんな結果につながったのかは、ほとんど記録も共有もされないまま、忘れ去られていきます。

Sense Forkは、人生の「分岐点」を記録し、共有するためのアプリケーションです。

ここでは、失敗も後悔も、迷いも含めて、一人ひとりの選択を「未来の誰かの道しるべ」として活かすことができます。

私たちが目指すのは、経験や判断を閉じずに、社会に循環させる新しい文化の創造です。

ここでは、このコンセプトを他のもので例えて説明します。


【登山】

「遭難しても道が封鎖されないと──」

人生とは、整備されていない登山道を進むようなものです。

ある登山者は嵐の中、左の小道を選びました。それは崖へと続く危険な道でした。

足を滑らせ、命からがら生還したその経験は、彼の記憶と体に刻まれた傷にのみ留まります。

公式の地図にも、登山口の案内板にもその危険は記録されません。 やがて別の登山者が同じ分岐点に立ち、同じ左への道を選び、同じ危険に直面します。

これが私たちの社会の姿です。数え切れない人々が同じ岐路で躓き、同じ後悔を抱き、同じ傷を負い続けています。その尊い経験が社会の財産とならないまま、風化していくのです。


【迷路の跡】